汎用ライン
「マルチライン」導入のお知らせ

ニュースリリース 2019年09月09日
これまでの1/3の人員で、充填能力最大2倍、
1台で11種類の容器に対応する汎用ライン「マルチライン」導入

オタフクソース株式会社(本社:広島市西区、代表取締役社長:佐々木 直義)は、壜(びん)やPETボトルの充填ライン統合に伴い、充填能力向上と省人化を図る、当社コーポレートカラーの赤が特長の「マルチライン」を本社工場に新設し、9月1日より本格稼働を開始しました。
「マルチライン」は、充填・洗浄同時運用システム「ダブルデスビ方式」を採用しており、洗浄と充填の同時作業ができるうえ、食品業界初の全バルブ充填による、1時間あたり最大12,000本の充填が可能です。また、1台で11種類の容器に対応しており、これまで人の手で行っていた製品ごとの液替え・型替えの自動化による時間短縮など、最新技術を取り入れることで、統合前の2ラインと比べ、1/3の人員(6人→2人)で、充填能力最大2倍を実現しました。今後も、時代に即した対応で、生産性の向上と、働きやすい環境づくりに取り組んでまいります。


マルチライン 4つのポイント>
その1 
食品業界初の「ダブルデスビ方式(※1)」での全バルブ充填により、高速充填が可能 
マルチラインの最大の特長である「ダブルデスビ方式」には、奇数と偶数の2種類のバルブ(ノズル)があります。奇数のバルブで充填中に、偶数のバルブで洗浄を行うなど、製品の液替え時間(※2)を最大60分→15分に短縮できるだけでなく、食品業界初の奇数・偶数両方を使用した全バルブ充填により、充填能力最大2倍の12,000本/hを実現しました。
(※1) 「ディストリビューター(分配器)が2つある」の意。2系統供給。 
(※2) 充填する液を変えるたびに行う、配管の洗浄時間。


その2
ライン幅の自動制御などによる型替え時間短縮で、200ml~1.8Lの11種類の容器に対応
コンピューターの自動制御によるコンベアのボトルガイド幅(※3)の調整と、洗浄後の壜・PET容器両方のネック搬送(※4)により、200ml~1.8Lの11種類の多様な容器への対応が可能。また、吸着機能を
備えたラベラーを導入することで、1つのラベル送りドラムで、多様なサイズのラベル使用が可能になりました。これまで人が行っていた交換・調整作業を自動化することにより、型替え時間(※5)70分→30分に短縮、作業の効率化と作業者の負担軽減に繋げます。
(※3) 製品の転倒を防ぐガイドの幅。
(※4) ボトルの頭部をレールに固定し搬送する手段。壜製品はコンベア搬送が主流。
(※5) 充填容器を替えるたびに行う、ガイド幅の調整やラベルシールの付け替え時間。




その3
冷却装置の工夫で、貯水量をこれまでの1/4に削減し省エネを実践
充填直後の製品は高温であるため、風味を損なわないように、すぐに冷却されます。その際に使用
するシャワー水の受け皿を1/3まで小さくし、循環しやすくすることで、これまでの2ライン分の貯水量約8,600L→約2,100Lに削減。コスト削減、環境負担の軽減に繋げています。

その4
ラインの集中管理システムにより、外部との素早い連携・トラブルへの対応を実現
各設備をネットワークでつなぐことで、ラインの集中管理を実現。集中管理システムから通信回線を
通して稼働状況を共有することで、素早い連携とトラブル発生時の早期回復に対応します。

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