ロジスティクス部営業事務サービス課種元 麻衣
2004年入社
OA秘書科出身
入社後4年間の物流・SCM担当を経て、育児休業の後、営業事務サービス課に所属。約10年間、受注業務を担当。3人の子供を育てながら、家族でのんびりと過ごす休日が楽しみ。
IT推進部 IT推進課山谷 柚季
2005年入社
経営学部経営学科出身
入社後、営業事務サービス課に所属し、約10年間受注関連の事務を行う。チームで協力して業務を行う大切さを学び、営業事務のトレーナーとして新人育成にも力を入れた。その後IT推進課へ異動。 休日は、8歳の息子の少年野球付き添いに明け暮れる。
情報システムを担当する部署であるIT推進課の山谷は、数年前まで営業事務サービス課に在籍していたため、営業事務サービス課の業務も、種元達の置かれている状況のことも、よく知っていた。受注業務もシステムのこともよく理解している山谷は、この課題解決の適任者だった。
相談を受けた山谷は、この件の重要性を即座に理解したが、同時に課題の大きさも感じた。この課題を解決するためには、既存のFAX受注を受け取っているシステムにチェックリストのデータを追加する必要がある。だがチェックリストのデータは特殊な帳票にしていた為、既存のシステムの仕様を変更しなければならない。
また、膨大なチェックリストを既存のシステムで使用するには、データ容量も大きくなり、パソコンの動きが遅滞することも考えられた。ただ単にチェックリストをデジタル化すれば良いというだけではなかったのだ。
しかし、紙印刷を止める事は、リモートワークを行う上では絶対に必要であった。IT推進課はすぐさまシステムの仕様変更に着手した。IT推進課がシステム側の対応を行っている間に、営業事務サービス課では、業務フローや運用方法の見直しを進めていった。
お客様に正しく商品をお届けするために、常日頃から営業事務サービス課はミスを最小限に抑えることに全力を尽くしている。しかし、業務フローが変われば業務にミスが生じやすくなり、一方で既存フローや簡単な運用を追求しすぎればシステムの複雑化を招く可能性が高くなる。アンケートやブレーンストーミングの手法を用いて、品質と効率を落とさない方法を確認した。
さらに、メンバーの状態が簡単に確認できるように見える化を行い、業務の偏りが起こらないようにするなど、チェック方法が変わっても受注業務を円滑に、ミスなく遂行できる「運用ルール」に変更を行った。データ容量が多くなる為、既存のシステムのデータ整理も併せて行った。
慎重に進めるべきシステム変更と業務改革を、この局面で一気に進めるためには、かなりの困難があった。準備はするものの、お客様からのご注文がなければ業務が始まらないだけに、時間外にテストすることができず、本番で新しい業務フロー・運用となることもあった。そのためハプニングが起こることもあった。